2014年11月3日月曜日

  ☆ーピカソ「青い鳩」-

   木の葉は色めき囁き合いつつ散りしく。朝夕の風は露を含み、町すべてを静か
   に潤す。昼は澄んだ空気から清らかな光りが差し、日本の秋は美しい。しかし
   秋は足早にゆきつつある。
   実りの秋、読書の秋、芸術の秋。もの思う秋・・とまあ賑やかでもある。
 
   パブロ・ピカソは作風が目まぐるしく変化した画家として また版画や彫刻など
   も制作し、最も多作な誰もが知っているスペインの美術家である。
    旧約聖書「ノアの方舟」の話の中から、鳩は平和のシンボルとして神から信託さ
   れた方舟を作り、動物たちを救ったノアは、「洪水がおさまると方舟から鳩を飛ば
   し、その鳩がオリーブの葉をくわえて帰って来たので、洪水が終わったことを知っ
   たという。つまり、洪水に覆われていた大地から水が引き、どこかにオリーブの木
   の芽が発芽したことが分かったのだ。鳩が平和のシンボルになったのは、この旧
   約聖書に求められる。また、鳩がオリーブの葉をくわえる図像として今日有名にな
   ったのは1949年にパリで開催された「パリ国際平和会議」にピカソが「平和」のシ
   ンボルに鳩をモチーフとして使ったことに始まる。その後ピカソは「オリーブの葉
   をくわえた鳩」シリーズの絵をたくさん描いている。
 
 

 
 オーダー品・ ピカソ「青い鳩」 を模写した革聖書カバー (グリーン)